ベル・ナーサリーの保育

保育 1 基本的生活習慣のしつけ

基本的生活習慣のしつけ 日常生活に必要な基本的生活習慣は、幼児期にきちんと身につけてやりたいものです。
あいさつ、食前の手洗いや歯磨き、落ちついて食事をしたり、遊びの後片付けをしたりすることは、毎日の生活の中で意図的にかつ自然に教えられていくことです。
幼児はまだ、「いやだけれども、しないようにする」というような、感情とは別の次元でふるまい分けることはできません。「いやだ」と思いながら続けていくと、思春期に爆発してしまいます。
大切なことは、「いやだ」と思う気持ちを押さえつけるのではなく、「そうしなければ気がすまない」ような感情の習慣をつけることです。それが「身につく」ということなのです。ごく自然にあいさつや手洗い、片付けができるようになるまで、ナーサリーでは根気よく教えていきます。

もう一つ、ベル・ナーサリーで大切にしている習慣は、正しい言葉づかいや受け答えです。お話をするときは、他のことをせずに先生の顔をまっすぐ見て、一生懸命に聞きます。また、身のまわりをやさしく美しい言葉がとりまいていれば、自分もその言葉を使えるようになります。愛情がこもっていれば、尊敬語や謙譲語や丁寧語はちっともよそよそしい言葉ではないのです。
教育は、身についていなければ意味をもちません。会ってもあいさつもしない、お礼もお詫びも言えない大人にならないように、人間として大切なことを幼い時に身につけさせたいと思っています。大人になって品位ある言葉とふるまいが無意識にできるように、ベル・ナーサリーでは、美しい言葉づかいとマナーを大切にしています。

保育 2 コア・カリキュラム

コア・カリキュラムコア・カリキュラムベル・ナーサリーの保育活動は、日々の子どもの自然な暮らしの中から統合的なテーマを選んで、遊びや学習を展開していくというコア・カリキュラムです。
それによって子どもたちが、自然や芸術・言語や科学に対するごく基礎的な感性や技能、知識を身につけていきます。そして、自分でそれを表現することの楽しさ・すばらしさを知るのです。
それぞれの月には、季節の変化をテーマに、多面的に計画されたプログラムが用意されています。
草花摘みの中で、植物の成長の変化や数・形などに気づきます。
集めた葉っぱでスタンプを押し、すてきな形がたくさんあることを知ります。摘んだ花々で色水をつくり、染色をしたり絵を描いたりすることで、自然界には不思議な美しい色がたくさんあることに気づいていきます。
また、虫を採ったり虫の声の音色に気づくことで、日常にあふれる様々な音の世界に興味を広げていきます。ドングリを使ってでんでん太鼓を作ったり、音を表現することの楽しさを知ります。

幼い心で、空の高さ、雲の形、風の動き、あたたかさ、冷たさなどを感じとり、季節の変化を知ることで、子どもたちの世界は豊かに広がっていきます。美しい言葉で語られるお話を聞き、かわいらしい歌を歌いながら、すべてをいきいきと感じとることができる、やわらかな心を育ててやりたいと、私たちは思っています。

保育 3 プレスクール・カリキュラム(系統性のある幼児教育)

プレスクールカリキュラムプレスクールカリキュラムプレスクールカリキュラム 子どもたちの行う具体的な活動は、生活の流れの中で様々に変化していきます。その活動が望ましい方向に向かって展開できるように、花組では、3歳以上の子どもたちに対してのカリキュラムをさらにきめ細かい形で作成・計画しています。個人・グループ・組全体など多様に展開される行動の形を生かし、それぞれの年齢での発達課題を明確に掲げます。

保育園での指導が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながっていることを常に配慮し、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培います。
プレスクール・ベル、ベル・ナーサリー・アスール、ベル・ナーサリー 塚田、それぞれの花組に進級すると、プレスクール・カリキュラムが始まります。

保育 4 国際教育(Nursery's English)

~自己表現とコミュニケーションの能力の育成~

国際教育国際教育子どもたちの活躍するこの21世紀は、著しく国際化の進んだ時代になります。ベル・ナーサリーでは、乳幼児期に英語という外国語にふれる機会を与えてあげることは、将来にわたり、異文化に対する受容性を育むことにつながります。
小さい頃より、世界にはたくさんの国があり、またそれぞれの言語・文化を持って生活しているということを理解し、あるいは感じとることができる……そのような視野の広い子どもを育てることは、これからの時代、とても大切なことだと思います。
その観点から、プレスクール・カリキュラムの中に英語の時間を取り入れています。幼児期に英語という外国語にふれる機会を与えてあげることは、将来にわたり、異文化に対する受容性を育むことにつながります。

言葉は、自分の気持ちを表現したり、誰かに伝えたりしたいと思ったときに発せられるものです。子どもたちが先生やお友だちとの心のつながりの中で、伝えたいと思う感情やイメージ、理解したいと思う欲求などの心の体験を重ねながら、言葉に対する感覚を養っていく過程が大切です。
笑いながら、歌いながら、遊びながら、自然に英語でコミュニケーションすることの楽しさを知る。これが、ベル・ナーサリーで大切にしている教育の1つです。

言葉の大切さ、言葉への前向きな気持ちを養うことを通して、子どもたちは、これからの時代に必要とされる国際的なセンス、開かれた精神、自己表現の能力を獲得します。それは、自分に自信を持ち、他者を尊重する人間、世界に通用するよい市民になるための第一歩です。

保育 5 芸術教育

芸術教育芸術教育子どもたちにはあらゆる種類のアートに取りくませるようにしたいと考えています。
毎日、歌をうたい、音楽に合わせて自由に動いたり、音楽を演奏したりします。また、絵の具・マーカー・クレヨン・紙・粘土・コラージュの素材・ハサミ・のりなど、豊富な教材を用意して、子どもたちに自分の絵や工作を創造できるように促していきます。踊ることや、演じることも同じです。

芸術教育大切なのは、自分自身の作品を創造し自分自身を表現することです。
保育士のほかに、専門の講師を招いてリトミックや歌・絵画など、総合的なアートの指導を行い、真の意味での豊かな感性を持った子どもが育つことを、目標としています。

保育 6 健康教育(水泳指導・体育指導)

①水泳指導(スイミング)

健康教育楽しく水と遊んだり、泳いだりすることによって、水に対する前向きな気持ちを育てながら、総合的に運動能力を高めます。また、水への興味・関心を多面的に引き出すことによって、コア・カリキュラムの充実を図ります。

指導は、スイミングスクールの専門のコーチに依頼しますが、常に担任を含めた保育士が補助に加わり、安全と指導内容の質に配慮します。

②体育指導

健康教育専門講師を招いて行います。運動能力が著しく発達する幼児期において、年齢にふさわしい運動課題を取り組むことを通し、生涯にわたって心身ともに健康に生きるための基盤を培います。
体のバランスをとる動き、体を移動する動き、用具などを操作する動きなど基本的なものを中心に様々な運動を行い、徐々に洗練化していきます。

保育 7 ライブラリー教育

ライブラリー教育 幼児期において、読書は遊びの一環として捉えられます。けれども、他の遊びが全身を使って具体的に展開されるものであるのに対して、本を読むという行為は、静止した時間の中で抽象的な思考体験をするというところにあります。また、多くの遊びの特色は、人や物との関わりの中で実体験を重ねることによって、子どもの感覚が磨かれ、陶冶されていくことにあります。一方、読書は本との個人的な関わりの中で、感情を追体験したり、物事を空想することに喜びを感じていきます。幼児期の遊びの一つとして、読書を捉えながらも、他の遊びとは別の位置づけをするところに、ライブラリー教育の意味があるのです。
子ども時代の読書は何よりも楽しみを与えてくれます。そのために本を自由に読める環境はとても大切です。子どもはまず読みたい・きれいな絵を見たいという気持ちから読書を始めます。ですから、幼児期に良質な本に親しませることが重要になってくるのです。その理由から、0歳児から5歳児までのすべての保育室にはたくさんの絵本・児童書・図鑑などが丁寧に選ばれ、用意されています。

保育室とは別にライブラリーが特別に作られています。
ここはアスールとプレスクール・ベルとベル・ナーサリー 塚田の3歳・4歳・5歳児が利用する場所です。

  1. ライブラリー教育自分で本を選んで読む。
  2. 意図的に選ばれた本に出会う。
  3. 本を読む習慣をつける(想像する喜びを知る)。
  4. 図書室に通う楽しさを知る。
  5. 図書室におけるマナーを知る。

幼児期の読書体験が次に来る少年期の読書のための基礎を作ります。ある程度の読書量に耐える力をもった、視野の広い子どもを育てることによって子供の精神世界はより豊かなものとなっていきます。そして、自分の世界を少しずつ広げながら育っていく時代の大きな力になると考えます。さらに、青年期において自分自身の内を見つめ、真の自分を発見し、自己の確立を促すうえで、本が改めて大切な友となっていくように幼児期の読書指導を自然な形で行います。

保育 8 外遊び

外遊び外遊び戸外で過ごす時間は、保育室で過ごす時間と同様に、子どもたちの学習にとって大切なものです。天候が許す限り、子どもたちを毎日外遊びに連れて行きます。
身体全体の筋肉を使う活動は、子どもたちの健康のために欠かせないものです。バランスをとる、走る、ジャンプする、滑る、登る、ボールを投げる、ボールを取る、といった運動を行うことによって、子どもたちに強い筋力と自尊心を育みます。
また、2歳からリトミックの基礎を取り入れ、音楽やリズムに合わせて身体を動かすことの楽しさを知り、心身の発達の調和を図ります。

ベル・ナーサリーでは、外遊びの時間を充実させるために、また周辺の交通事情に配慮して、専用の園バスを運行しています。2歳児からは、ナーサリーの園バスに乗って公園等に出かけ、戸外遊びの楽しい時間を過ごします。
外遊びで格段に広がった学習環境の中で、ベル・ナーサリーのコア・カリキュラムは、さらに内容を深めていきます。園バスは、プラネタリウム見学や、公民館での活動参加など様々なアクティビティを行うために役立っています。

保育 9 自由遊び

自由遊び自由遊び自由遊びとは、自分の意思で、自分が楽しいと思う事を、自由に選んで行う遊びのことです。
一定時間集中して遊ぶことで、自ら課題を発見し、充実感や達成感を得ることができます。また、友達との関わりの中で、相手に自分の思いを伝えたり、問題を解決したりしながら様々な場面の対処法を学んでいきます。

子どもが興味を持って遊ぶ中で、全身で楽しさを感じ、満足するまで遊ぶことができるよう、ナーサリーでは、乳児期から幼児期までの自由遊びについて、大人が常に真摯な気持ちで関わることを心掛けています。それによって、知らず知らずのうちに楽しみ方の質も高いものになってきています。
戸外でも室内でも、ひとりでも、また同年齢の友達や異年齢の友達とでも、自由に思いきり遊ぶ時間は本当に大切です。子ども達が自由遊びから獲得するものは、たくさんあるのです。

保育 10 給食

給食給食ベル・ナーサリーでは、月曜から金曜までの昼食は、給食を実施しています。
栄養価の高い変化に富んだ食事をすることのほかに、食前の手洗いや歯磨き、おちついて食事をするなど、日常生活に必要な基本的習慣をしっかりと身につけます。
専任の栄養士の立てた献立をもとに、季節感を取り入れた手づくりのおいしい昼食を、ランチルームで楽しくいただきます。
ベル・ナーサリーのランチは、日々の保育のカリキュラムとも深く結びついています。季節の移りかわりと共に計画される保育内容に、食事の内容がきちんと重なっていくと、子どもたちの発想はさらに豊かなものになってきます。

食事は文化です。特に日本人の食生活はすぐれた文化の表れとして、世界中から評価されてきました。その基本となる食習慣や味覚は3歳頃までに完成されると言われています。ベル・ナーサリーでは、子どもたちが旬の野菜や新鮮な魚や肉、豆腐などを使ったおいしい食事をすることによって、食べものの本来の味に触れ、風味を味わいながら、様々な感性が磨かれてゆくことを願っています。

月末に献立表をお渡しいたします。また、毎月給食を展示する日がありますので、ぜひご覧ください。
なお、年末年始や夏季特別保育期間、行事等によってお弁当を持ってきていただくことがありますので、ご協力ください。

※食物アレルギーの個別対応は、原則として行っておりません。

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